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大路小路を鬼が行く。 赤い衣を身にまとい。
赤い髪のが二匹、黒い髪のが二匹。 子鬼もいる。
花傘について、魅入られたように踊りながら。 (TY) |
京都三大奇祭の一つ、京の祭りの先駆けとして、この日が晴れると後に続く祭りは晴天に恵まれるといわれるやすらい祭は、京都の祭りの中でもとりわけ歴史の古いものの一つである。
鎮花祭(はなしづめのまつり)、花に宿る精霊が悪霊を誘いだし花傘に閉じ込めながら町々を練り歩く。この傘に入ると一年を無病息災に暮らせるといい、老若を問わず競って傘に入り笑顔を交わす。
「やすらい 花や」の囃し言葉が「イェルサレム、ハレルヤ」の転化したものとして、古代ロマンを語る向きもあり興味を引かれる。
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この祭、一般には今宮神社の祭礼として知られているが、玄武神社の祭礼でもある。大宮通りの一筋東を北大路から南へ下がった所に玄武神社はある。
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また、西賀茂の人達には川上大神宮社のお祭りとしての方が馴染みがあるだろう。村社大神宮の碑が建ち「安良居(ヤスライ)神社」とも呼ばれていることから、あるいはこちらが本家かも知れない。
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昔は四月十日に行われていた祭りだが、四月の第二日曜に変わったのは時代の流れである。
もう一つ、杜若(カキツバタ)で知られる上賀茂の大田神社でもやすらい祭りが行われている。こちらは時期を少しずらせた五月十五日に行われる。
散策のおりに一度訪ねてみられる事をお勧めする。 TY
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