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北区と上京区の境、鞍馬口通りを烏丸から東へ、商店と町家の混在する通りを、自動車を気にしながら歩く。
寺町通りの北のはずれ寺町頭(てらまちがしら)のあたりから賀茂川にかけて、京の七口の一つ鞍馬口があったと伝えられており、子供の頃には賀茂川堤のそこここに小さな石仏などが散見されたものである。
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堤への上り坂が始まる少し手前、左手に上善寺が見える。ふらり山門を入ると、祠に収まった石仏がある。身の丈1・6m、風化が激しくあちこちにひび割れが走るが、なにやら由緒ありげな仏様である。鎌倉期の大日如来と教えられ成る程と思う。
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三筋に敷かれた石畳の一つを辿って奥へ進むと、地蔵堂がある。かつて深泥が池(みどろがいけ)の辺に祀られていたのをこの寺に移されたと伝わる地蔵さんは、スマートな造りの現代的な体型だ。境内の一角にはかつて付近に散在していたとおぼしき石仏が集められている。
普段ひっそりとしているこの寺も、六地蔵第一番とあって、六地蔵巡りの時はたいした賑わいである。
散策のおりに一度訪ねてみられる事をお勧めする。 TY |
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