梅雨の晴れ間の陽も西に傾く頃、三々五々境内に向かう人の流れ。 「水無月の夏越の祓えする人は、千歳の命延ぶといふなり」と唱しながら大きな茅の輪をくぐっていく。
藤原家隆が 風そよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりけり と詠んだのはこの神事のことである。 事ごとにお祓いを大切にする神事のなかでも、夏越しの祓は大晦日から元旦にかけての年越しの祓と共に重んじられ、大祓(おおはらえ)とも言われる。 興味をお持ちの向きには一度訪ねてみられる事をお勧めする。 TY